Vol. 486回「がん登録とは」

2020年03月08日

がん罹患者を調べるための「がん登録」について、秋田県医師会の戸堀文雄先生に伺った。
がん登録制度は、がん罹患者数、死亡者数、5年生存率など、がんに関する様々なデータを正しく知るための方法である。日本でがんと診断された全ての人のデータを集計・分析・管理している。
2016年の秋田県のがん罹患率は、人口10万人あたり1161人で、全国平均の876人よりも3割以上多くなっている。また、高齢化の影響を除いた年齢調整罹患率も全国より11%高くなっている。また、がんが進行するにつれ5年相対生存率が低下していて、早期に発見する事が大切である事ががん登録のデータからもわかる。がん検診や人間ドックでがんが発見された場合、胃・大腸・乳房・子宮頸がんの5年相対生存率は90%以上と高くなっている。
早期発見する事で早期治療ができ、治癒を目指す事ができる。症状が出る前に検診を受ける事が重要だ。