2020年03月01日
PSA検査で発見できる前立腺がんについて、秋田県医師会の市川晋一先生に伺った。
前立腺がんは中高年に罹患者が多く、年々増加傾向にある。2019年の新規前立腺罹患者は全国で7万8500人、死亡者は1万2600人となっている。2018年度の秋田県の検診受診率は12%と非常に低い。県の前立腺がん検診集計データでは、検診の受診者は2万8292人、そのうち前立腺がんの罹患者は98人、その罹患者のうち95%が早期がんだった。
前立腺がんは50歳を超えるを急激に増えるため、50歳以上の全ての男性が検診の対象である。しかし、家族に前立腺がん罹患者がいる場合は罹患の確立が高いため、40歳以上の検診受診が推奨されている。
前立腺がんは初期症状がなく、自分で早期発見する事は不可能だ。検診では、前立腺がんは他のがんより比較的発見しやすく、早期発見・早期治療で完治が期待できる。進行がんで発見された場合でも、適切な治療により良好な生活を送る事が可能だ。ぜひ積極的に検診を受診しよう。