2020年01月26日
女性に最も多い乳がんについて、乳腺内分泌外科医の今野ひかり先生に伺った。
乳がんは、女性が最も多く患うがんで、増加傾向にある。2016年の年間罹患者数は、全国で約9万5000人、秋田県では約700人となっている。一生涯のうちに乳がんを患う割合は、以前は20人に1人といわれていたが、今は11人に1人となっている。乳がんに罹る率は各年代で増加していて、40歳以上の罹患率は約2倍となっている。
乳がんの原因としては、食生活の欧米化や女性ホルモンが挙げられる。リスク要因として、閉経後の肥満、アルコール、喫煙、乳がん罹患の家族歴がある。
乳がんは早期発見し適切に処置できれば、9割以上の治癒が期待できる。他の臓器に転移すると根治を目指す事が難しくなってしまうため、セルフチェックや検診受診で早期発見、早期治療に繋げたい。