vol.48 前立腺がん検診とは

2011年03月06日

罹患率、死亡率ともに増加傾向にある前立腺がん。中高年に多いこのがんを早期に発見する方法について、詳しいお話を県医師会の木津典久先生に伺った。
前立腺がんを発見するには、症状が出てから診断するのではなく、症状が出る前に血液検査でPSA(前立腺特異抗原)という物質を測るのが有用だ。その検査を受けて数値が高い場合は、さらに精密検査を受けることが重要である。
一般的には50歳代から検査を受けて欲しいのだが、心配な場合は40代からでも検査は受けられる。40代の場合は基礎値というが、この値が高い方は要注意ということになる。
PSA検査を受けている人の群と、受けていない人の群を比較した研究があるのだが、PSA検査を受けている群は明らかに転移がんが減っている。症状を待っていると、手遅れになることもあるので、PSA検査は、早期に発見できるという大きなメリットがある。