Vol. 478回「子宮頸がんの治療」

2020年01月12日

若い女性の罹患も多い子宮頸がんの治療法について、産婦人科医の佐藤敏治先生に伺った。
子宮頸がんは初期の段階ではほとんど無症状である。肉眼で見えるほどの進行がんになると、不正性器出血やおりものの異変がみられる。さらに進行すると、骨盤部の痛みや排尿障害が現れる。
治療は進行の程度により、手術か放射線が選択される。手術の場合、早期がんは病変部分のみを取り除き子宮を温存できる円錐切除術、進行がんは子宮と膣の一部や関連するリンパ節を取り除く広汎子宮全摘出術が行われる。
放射線治療の合併症を防ぎ、子宮を温存するためにも、定期的な検診受診が重要だ。