2019年12月22日
子宮頸がんの特徴について、産婦人科医の佐藤敏治先生に伺った。
子宮頸がんの死亡率は、他のがんと同様に高齢ほど高くなるが、罹患率は20代後半から上昇、30代にピークとなり、若い女性に多く発症するがんである。
症状が出ている子宮頸がんは、すでに進行し完治が望めないことも多い。無症状の前がん病変や初期がんで見つける事が重要である。そのためには定期的な検診を受診する以外方法はない。
検診は、ブラシやヘラで子宮の細胞を採取し、顕微鏡で検査する細胞診が行われる。がん細胞そのものの発見のほか、HPV感染細胞や前がん病変を発見し、がんを未然に防ぐこともできる。また、高リスク型HPVかどうかを判別し、将来のがんリスクの予測も可能だ。早期発見・早期治療で、将来の妊娠に備え子宮を温存する事もできる。定期的な検診受診で、早期発見に努めたい。