2019年12月15日
若い女性の間で増加傾向にある子宮頸がんについて、産婦人科医の佐藤敏治先生に伺った。
子宮頸がんは、子宮の入り口である膣部に発生する悪性腫瘍の事である。原因は性交渉などによるHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染だ。100種類以上の遺伝子型があり、そのうち15種類が高リスク型であり、子宮頸がんの原因の95%を占めている。HPVは女性のうち約8割が1度は感染する。感染しても約9割は免疫力で治癒するが、約1割が持続感染し子宮頸がんとなる。
初期症状がないため、検診受診が早期発見の唯一の方法だ。40歳未満の女性は年に1回、40歳以上の女性は2年に1回の検診が重要だ。