Vol. 475回「肺がんに立ち向かうために」

2019年12月08日

部位別死亡数トップの肺がんについて、秋田県医師会の中(あたり)麻衣子先生に伺った。
秋田県の喫煙率は20.3%で、全国平均の19.8%よりも高く、特に男性の喫煙率が33.9%と全国的にも高くなっている。喫煙者の肺がんリスクが正常になるには、10~15年の禁煙が必要となる。
秋田県の肺がん検診の受診率は、市町村が行う検診では22%となっている。全国の受診率よりは高いものの、国の目標である50%にはまだ届いていない。肺がんの好発年齢は70歳以上のため、定年後も継続して検診を受診する事が重要だ。
肺がん罹患者の中で、根治手術を受けられる割合は約3割だ。検診で見るかる肺がんの約半分が手術を受けられる早期がんである。根治を目指すために、定期的な検診受診を心がけよう。