2019年12月01日
部位別罹患数トップの肺がんについて、秋田県医師会の中(あたり)麻衣子先生に伺った。
肺がんは他のがんと比べ、進行が早く転移しやすい。死亡率が高く、2017年の死亡数は男性が約5万3000人で第1位、女性は約2万1000人で第2位となっている。年間約8万人が罹患し、約7万4000人が死亡している。
肺がんには手術、抗がん剤、放射線の大きく分けて3つの治療法がある。手術療法では病変の大きさに合わせて肺を摘出する。根治を目指す事ができる唯一の方法だ。手術が可能なのはステージⅢA期までである。
肺がんの予防には禁煙が重要だ。いまタバコを吸う人全員が禁煙した場合、男性の60%、女性の20%肺がん患者を減らす事が可能とされている。禁煙に努め、さらに肺がんを早期発見し根治を目指すためにも、検診の受診が重要だ。