Vol. 473回「肺がん検診について」

2019年11月24日

喫煙によって罹患リスクが高まる肺がんについて、秋田県医師会の中(あたり)麻衣子先生に伺った。
肺がんは喫煙との関係が深いがんである。タバコによる肺がんリスクは、男性で約4.4倍、女性で約2.8倍高くなる。
肺がんは早期の段階ではほぼ無症状で、進行するにつれ、せき・痰・血痰・発熱・呼吸困難・胸の痛みといった症状が現れる事がある。これらは必ずしも肺がん特有の症状ではないため、症状が複数ある、または長引く場合は医療機関を受診してほしい。
肺がんの検診方法としては、問診、胸部X線検査、喀痰細胞診がある。喀痰細胞診は、喫煙指数(1日の本数×喫煙年数)が600以上の人を対象に実施され、痰を採取して細胞を検査するものである。
早期肺がんは症状がなく、その約半分が検診で発見されている。早期であるほど5年生存率も高く、元気に長生きできる可能性が高くなる。検診受診で早期発見しよう。