2019年11月17日
最も死亡数が多い肺がんについて、秋田県医師会の中(あたり)麻衣子先生に伺った。
肺がんの罹患者は増加傾向にある。年齢別の罹患率では40代後半から増加し始め、高齢になるほど高くなる。男性は女性の2倍以上罹患率が高い。
肺がんは死亡率の高さが特徴である。2017年の死亡数は、男性が約5万3000人で第1位、女性は約2万1000人で、胃がんに次ぐ第2位だ。
肺がんの最も大きな危険因子はタバコである。タバコを吸う人はもちろん、周囲にいる人に影響が及ぶ受動喫煙にも注目が集まっている。受動喫煙が原因で、世界では約60万人、日本でも約1500人が亡くなっていると言われている。タバコの他の危険因子としては、放射線、大気汚染、アスベストなどが挙げられる。
家族や周りの人を守るためにも、禁煙が重要だ。ただし、タバコを吸わない人も肺がんに罹る可能性はあるため、検診を受診する事が大切だ。