2019年10月27日
増加傾向にある大腸がんについて、秋田県医師会の松下弘雄先生に伺った。
大腸がんは早期の段階では症状がなく、進行すると、便に血が混じる、便秘、下痢、腹痛、貧血、体重減少といった症状がみられる。ほとんど症状がない早期大腸がんを発見するためには、検診の受診が大切だ。症状がなくても40歳を過ぎたら検診を受診しよう。大腸がん検診は、2日間便を採取し、便に混じっている血液を調べる「便潜血検査」が行われる。この検査を受ける事で、死亡率が減少しており、画期的な検査といえる。また、内視鏡で大腸を直接診る「大腸内視鏡検査」を行う場合もある。
大腸がんは早期で発見すれば高い確率で根治が期待できる。内視鏡により日帰り治療が可能となっていて、患者の身体的・経済的負担も軽くなっている。症状がなくても積極的に検診を受けよう