2019年09月22日
罹患数第2位の胃がんについて、秋田県医師会の富田崇志先生にうかがった。
胃がんは、胃の粘膜から発生する悪性腫瘍の事である。粘膜下層までが早期がん、筋層より深く進んだものを進行がんと分類する。
発生要因はヘリコバクターピロリ菌への慢性的持続感染で、その他にも喫煙や塩分過多の食生活も危険因子とされている。日本人の胃がんのほとんどの原因はピロリ菌である。ピロリ菌は強い酸性の環境下でも生育でき、免疫力の弱い幼少期に井戸水や経口感染などで感染する事が多い。
ピロリ菌の除菌治療は、胃酸を抑える薬と、2種類の抗生物質を1週間服用する。1回目の治療で、患者の90%が除去に成功するといわれている。
胃がんを発見するためには、症状がなくても医療機関を受診し、検診を受診しよう。