2019年08月18日
乳がんの現状について、乳腺内分泌外科医の山口歩子先生に伺った。
乳がんの年間罹患者数は、全国で約9万5000人、秋田県では約700人となっている。女性の部位別罹患率第1位の乳がんだが、死亡数でみると第5位であり、早期発見・早期治療で根治が期待できるがんである事がわかる。
乳がん検診の受診率は、目標が50%であるのに対し、全国の受診率は約40%、秋田県では23.6%にとどまり、目標に及ばない数値となっている。
乳がんは自己検診ができるがんの1つだ。定期的にセルフチェックを行う事で、普段と異なる乳房の状態に気づく事ができる。月に1度セルフチェックを行い、変化を感じたら検診を待たずに医療機関を受診しよう。
乳がんは早期発見により乳房を温存し、局所療法で根治できる可能性がある。早期発見のために、検診受診とセルフチェックを心がけよう。