2019年08月11日
乳がんの治療法について、乳腺内分泌外科医の山口歩子先生に伺った。
乳がんの症状として最も多いのが「しこり」だ。しこりの全てが乳がんではなく、乳腺症や良性の腫瘍の場合もある。皮膚の赤み・くぼみ・ひきつれ、乳頭の赤み・ただれ、乳頭からの赤・茶・黒などの分泌物などが乳がんの症状として挙げられるが、痛みを伴う事が少ないがんでもある。
乳がんの初期治療には局所療法と全身療法がある。局所療法は手術療法と放射線療法、全身療法は抗がん剤療法、分子標的治療、内分泌療法に分けられる。これらを患者に応じて組み合わせ、個別の治療法で根治を目指していく。
転移や再発がみられた場合には、生活の質を保ちながら延命するために、がんの進行を抑えたり、症状を和らげたりする治療がとられる。
乳がんは早期発見により、乳房を温存する治療を選択でき、局所療法で根治を目指せる。乳がんで命を落とさないために、検診を受診しよう。