Vol. 456回「知りたい!乳がん検診」

2019年07月28日

女性に最も多いがん、乳がんについて、乳腺内分泌外科医の山口歩子先生に伺った。
乳がんとは、乳房を構成する乳腺と脂肪のうち、乳腺から発生する悪性腫瘍の事である。多くは乳管から発生する乳管がんで、その他に小葉がんがある。
危険因子は、閉経後の肥満、アルコール、喫煙、家族歴である。乳がん患者のうち、5~10%は遺伝的にがんを発生しやすい体質となっている。
乳がんは女性のがん罹患数トップで、増加傾向にある。2016年の全国での罹患者数は約9万5000人、秋田県でも約700人が罹患している。近年では女性の11人の1人が乳がんに罹患するとされている。
乳がんは早期に発見し適切に処理すれば、治癒が期待できる。乳房に発生した腫瘍よりも、転移によって命の危険が高まる。遠くの臓器に転移すると根治を目指す事が難しいため、早期発見・早期治療が重要だ。