Vol.454回「子宮頸がんの治療」

2019年07月14日

若い女性の間で発症が増加している子宮頸がんの治療法について、秋田県医師会の工藤香里先生に伺った。
子宮頸がんも初期の段階では症状がほとんどなく、進行すると不正性器出血やおりものの増加といった症状がみられる。症状がでにくいがんのため、検診の受診が大切である。検診は、ブラシやヘラなどで子宮頚部をこすり、顕微鏡で細胞を検査する細胞診が行われる。短時間ですみ、痛みも少ない簡単な検査だ。
治療法は進行度によって異なり、初期の段階では病変部分のみを切除するため子宮を残す事が可能である。進行している場合には子宮やリンパ節などを切除する方法、さらに進行すると放射線治療、化学療法などが適用される。
子宮頸がんは若い世代の女性に多いため、妊娠・出産を経験する前に発症してしまう人も多い。早期発見できれば妊娠の可能性を残した治療を選択できる。早期発見のために定期的に検診を受診しよう。