Vol.452回「知りたい!子宮頸がん検診」

2019年06月30日

若い女性の間で増加傾向にある子宮頸がんについて、秋田県医師会の工藤香里先生に伺った。
子宮には2種類のがんが出来る可能性があり、入り口付近に発生するものを子宮頸がん、奥に発生するものを子宮体がんという。2つのがんは原因も性質も大きく異なり、子宮頸がんは若い人が、子宮体がんは閉経後に発生しやすいがんである。
子宮頸がんの発生要因は、性交渉により感染するヒトパピローマウイルス(HPV)である。100種類以上あるうち、約15種類ががんの原因となるハイリスク型である。このハイリスク型HPVに感染しても免疫力で自然消滅する場合が多く、子宮頸がんを発症する確率は0.1~0.3%である。
子宮頸がんの発見のためには、HPVへの感染を確認するため子宮頸がん検診の受診が必要だ。