2019年06月23日
肺がんの現状について、秋田県医師会の今井一博先生に伺った。
秋田県地域がん登録によると、秋田県でがんを診断された1万736人のうち、肺がんと診断された人は1092人、そして767人の方が亡くなっている。
秋田県の肺がん検診の受診者数は約8万5000人で、検診受診率は22パーセントだ。全国平均の17.7%よりは高いが、要精査の判定を受けた人の精密検査の受診率は全国平均よりも低い。
肺がん罹患者の中で根治手術を受けられる人は約3割だ。検診により発見されたがんの約半分が早期がんで、手術が可能である。肺がんの好発年齢は70歳以上のため、定年後も定期的に検診を受診することが重要だ。