2019年06月16日
死亡率第1位の肺がんについて、秋田県医師会の今井一博先生に伺った。
肺がんの治療法は、手術、放射線、抗がん剤による化学療法の3つがある。非小細胞肺がんで進行度が低く、リンパ節への転移がないものは、手術療法が一番の治療法である。化学療法は、摘出した腫瘍の遺伝子を検査する事で、治療効果が高い抗がん剤を選択する事が可能になっている。
肺がんの予防で大切なのは禁煙だ。タバコを吸う人を喫煙指数によって分けると、1200を超えると肺がんのリスクが6.4倍に増える。禁煙後も10年はリスクが3倍となり、20年で吸わない人と同じ値に戻る。
肺がんの早期診断割合は31.8%で、他のがんの50%よりも低い。検診で発見される約半分が早期がんで、がんを確実に取り出す手術治療が可能である。早期発見できれば完治を目指せるため、定期的に検診を受診しよう。