vol.45 乳がんの早期治療

2011年02月13日

マンモグラフィ検査によって早期発見が可能な乳がん。早期発見のメリット、それは早期治療が可能なこと。詳しいお話を秋田県医師会の片寄喜久先生にお話を伺った。
(4回シリーズの3回目)
秋田県の統計によると、90年代初頭の手術数が274件だったのに比べ、03年では538件と約1.9倍に増加しており、今後も増え続けるものと思われる。乳がんは女性にとって一番多いがんだが、死亡率は他のがんに比べ低い傾向にある。
2cm以下のシコリでリンパ節への転移のない早期の乳がんの場合、10年生存率は93%と非常に高い確率で治ることができる。しかしシコリが大きくなってリンパ節への転移が進むと、やはり生存率は徐々に下がるのが現実だ。
早期がんの場合は先に手術を行って病巣を摘出することになるが、シコリが大きい場合やリンパ節への転移がある場合は抗がん剤などの化学療法を行った後に手術することになる。
早期に発見できれば患者さんに優しい乳房温存手術も選択することができる。