Vol. 449回「肺がん検診について」

2019年06月09日

喫煙により罹患リスクが高まる肺がんについて、秋田県医師会の今井一博先生に伺った。
肺がんの一般的な症状は、せき、血痰、呼吸困難などである。体重の減少や、体がだるいといった症状は進行肺がんの代表的な症状だ。必ずしも肺がんが原因の症状ではないが、長く続く場合は検査が必要だ。しかし、早期の肺がんはほとんど症状がない。
肺がん検診はレントゲンで行う。50歳以上の方は毎年受け、さらに喫煙者は痰を採取し細胞を検査する喀痰細胞診も行う。肺がんの後発年齢は70歳だ。定年後も欠かさずに検診を受診する事が重要だ。
せきや痰など、症状が出てから発見された約半分が進行がんだったのに対し、検診で見つかった約半分が早期がんで、がんを体の外に取り出す手術を受ける事ができる状態だ。死亡率1位の肺がんも、早期発見できれば完治を目指せる。毎年検診を受診しよう。