2019年06月02日
最も死亡数が多い肺がんについて、秋田県医師会の今井一博先生に伺った。
呼吸のために必要な臓器「肺」にできる悪性腫瘍が肺がんで、大きく分けると小細胞肺がんと非小細胞肺がんの2つに分けられる。非小細胞肺がんは、腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんに分ける事ができる。
肺がんの年間の罹患者数は、男性が約9万人、女性が約3万9000人である。部位別罹患者数は、大腸がん、胃がんに次ぐ第3位で、今後さらに増えると予想されている。
肺がんの危険因子はタバコである。タバコによる肺がんの罹患リスクは、男性で約4.5倍、女性で約4.2倍になるとされている。タバコを吸う本人はもちろん、周りにいる人にも影響を与える「受動喫煙」も非常に危険だ。タバコの影響がなくなるには、禁煙後20年必要といわれる。禁煙後も毎年検診を受診するようにしよう。