Vol. 446回「大腸がんの治療」

2019年05月19日

大腸がんの治療法について、秋田県医師会の伊藤紘朗先生に伺った。
便潜血検査で要精査の判定が出た場合には、大腸内視鏡検査を受診する事になる。下剤で腸内を空っぽにし、内視鏡で腸内を直接観察する方法だ。内視鏡検査が難しい場合は、バリウム検査・CT検査・カプセル内視鏡を用いる場合もある。
大腸がんの治療法には、内視鏡治療、外科手術、抗がん剤治療、放射線治療の主に4つがある。早期がんでは内視鏡治療や外科手術を用い、進行度や全身状態によって根治治療が難しいと判断された場合には、がんの進行を遅らせる治療を選択する場合もある。
内視鏡治療は、内部から病変部分のみを切除する方法で、体への負担も少なく、入院期間も短くて済み、社会復帰へのメリットが大きい。
がんは早期ではれば治療成績が非常に良好で、早期大腸がんはほぼ100%完治する病気である。早期発見・早期治療が治療の基本でもあり、最も重要な事だ。ぜひ検診を受診しよう。