2019年05月12日
食生活の欧米化などに伴い、増加傾向にある大腸がんについて、秋田県医師会の伊藤紘朗先生に伺った。
大腸がんの症状は血便や便秘、下痢、腹痛などが挙げられるが、ほとんどの場合早期の段階では症状があらわれない。そのため、早期発見のためには定期的に便潜血検査を受ける事が必要となる。また40歳を境に大腸ポリープの発生が増加するため、大腸を直接みる事ができる大腸内視鏡検査の受診も推奨する。
便潜血検査とは、便に混じった肉眼では見る事のできない出血を検査し、がんの可能性を調べるものである。2日間行うことで精度が高くなり、毎年受診することで死亡率が60%以上も低下する事が報告されている。
無症状で発見される大腸がんは早期がんの可能性が高く、体への負担が少ない内視鏡治療が可能で術後の経過も良好である。進行がんは治癒率も低くなるため、早期発見・早期治療が大切だ。