2019年05月05日
罹患者数が最も多い大腸がんについて、秋田県医師会の伊藤紘朗先生に伺った。
大腸がんとは、大腸にできる悪性腫瘍の総称で、進行すると深く浸透し、他の臓器へと転移する危険性がある。最新の罹患統計では、大腸がんが罹患率トップで、死亡率も2位となっている。このような結果となる理由として、日本人の食生活が欧米化している事が挙げられる。
大腸がんの危険因子は生活習慣が大きく関わる、過度のアルコール摂取、運動不足・肥満、赤肉や加工肉の過剰摂取、喫煙、糖尿病などがある。
がん検診のメリットは、がんを早期発見・早期治療し、死亡率を減らす事である。大腸がん検診は、便に混じっている血液を検査する「便潜血検査」で、身体的・金銭的な負担の少ない、簡便なものである。対象となる40歳以上の膨大な人数の中から、大腸がんの可能性のある人を選別するのに有効な検査である。みなさんも積極的に受診しよう。