2019年03月03日
前立腺がんの現状について、秋田県医師会の市川晋一先生に伺った。
2015年の新規前立腺がん罹患者数は9万8,400人で、男性が罹るがんの中では肺がんを抜いて第1位となった。死亡者は全国で年間約1万人で、秋田県では2017年、110人の方が亡くなった。
秋田県では2014年度、検診対象者の12%にあたる3万708人が受診し、122人が前立腺がんと診断された。罹患者の95%が早期がんだった。
前立腺がんは50歳代から急激に増える。50歳を超えたら定期的に検診を受診してほしい。また、親や兄弟に前立腺がんの罹患者がいる場合、1人では2倍、2人では5倍リスクが増える。そのため、家族に罹患歴がある場合は、40歳以上の方に検診受診を推奨する。
早期発見・早期治療が治療の決め手だが、進行がんで発見されても適切な治療による良好な生活を送る事ができる。無症状のうちに検診を受診し、要精査と診断された場合は怖がらずに2次・3次検診を受診しよう。