2019年02月03日
乳がんの現状について、乳腺内分泌外科医の伊保内綾乃先生に伺った。
全国では約9万人、あきたけんでは約700人が1年間で乳がんと診断されている。一生涯のうち、乳がんに罹る可能性は11人に1人、罹患率は各年代でこの20年間で約2倍に増えている。女性が罹るがんのうち乳がんの罹患率は第1位だが、死亡率は第5位で、早期発見・早期治療により根治できる病気である事を示している。検診受診率は、秋田県では22.9%で、国の目標である50%にまだまだ届いていないのが現状だ。
乳がんは自分で発見できる数少ないがんの1つで、早期発見・早期治療で約9割が治る病気だ。そのためには、乳がん検診と自己検診が重要となる。検診対象年齢でない人も自己検診ができ、早期発見によって乳房を温存する手術を選べる可能性が高まる。自己検診で異常が見つかった方、検診対象年齢の方は、この機会に検診を受診しよう。