vol.43 増加傾向の乳がん

2011年01月30日

40~50代の女性に増えている乳がん。一年間で4万人を超える女性が乳がんと診断されている。詳しいお話を秋田県医師会の片寄喜久先生にお話を伺った。
(4回シリーズの1回目)
乳がんは、乳汁を運ぶ乳管から約9割の癌が発生し、乳管がんとも呼ばれている。乳がんは乳管の中にとどまって完治が望める非浸潤がんと、乳管を超えた浸潤がんの2つに大別される。
乳がんの増加の原因は特定されていないが、その発生にはエストロゲンなどの女性ホルモンが大きく関係しており、初潮の早い方、閉経の遅い方、授乳歴のない方、出産歴のない方は乳がんの発症が高いといわれている。またお母さんや姉妹に乳がんの患者さんがいると、全くない方に比べ、発症リスクは4倍以上高いといわれている。
乳がんは40歳頃から急に増え始め、閉経直前の50歳前後がピークになる。乳がんは小さいうちに見つけることが大切なので、乳がん検診、特にマンモグラフィ検査が非常に重要だ。