Vol. 429回「子宮頸がんに立ち向かうために」

2019年01月06日

子宮頸がんの現状について、産婦人科医の佐藤敏治先生に伺った。
日本では、年間約1万人が子宮頸がんに罹患している。そして年間約3000人が子宮頸がんが原因で亡くなっている中で、50歳未満の若年女性の罹患率・死亡率が上昇している。
子宮頸がんの検診受診率は2016年度、全国平均で42%であった。秋田県では、以前は受診率が全国平均より低かったものの、現在は上回るようになった。しかし、欧米の子宮頸がん検診受診率の60%には届いていない。年齢別では、未婚・未経産の30代未満の受診率が低くなっている。
検診の対象者は秋田市の場合、20~39歳は年に1回、40歳以上は2年に1回を薦めている。このほかにも、不正性器出血などの症状があった場合は、すぐに婦人科の受診をしてほしい。
子宮頸がんは検診を受けていれば、ほぼ100%防ぐ事ができる。自分の命と子宮を守るために、検診を受診しよう。