2018年12月16日
子宮頸がんの特徴について、産婦人科医の佐藤敏治先生に伺った。
子宮頸がんの死亡率は、他のがんと同じく高齢者ほど高くなっているが、罹患率に関しては20代後半から増加し始めて30代に大きなピークがあるように、若い女性に多く発症する事が特徴だ。
子宮頸がんは、初期の段階ではほとんど症状がない。肉眼的に見えるほどの進行がんになると、不正性器出血やおりものに異変が出る。
検診は子宮膣部の細胞診を行う。ブラシやヘラなどで子宮の細胞を採取し、顕微鏡で細胞を検査する方法だ。1次検診で要精査と出ても、秋田県の子宮頸がん検診の統計をみると、前がん病変が99%で、進行した子宮頸がんがわずか1%と、子宮頸がんである事は稀だ。
検診を受診する事で、前がん病変の辞典で治療をはじめ、子宮を温存する事ができる。浸潤がんであっても初期であれば、子宮を残せる可能性がある。早く見つける事で、治療の幅も広がるため、積極的に検診を受診しよう。