2018年12月09日
若い女性の間で増加傾向にある子宮頸がんについて、産婦人科医の佐藤敏治先生に伺った。
子宮頸がんとは、子宮の入り口付近に発生する悪性腫瘍の事である。子宮頸がんのうち約8割が扁平上皮がん、残りの約2割が子宮頚部腺がんだ。子宮頸がんの発生要因は、性交渉などによるHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染である。100種類以上の遺伝子型のうち、15種類が高リスク型で、子宮頸がんの95%以上の原因となっている。
女性のうち約8割がHPVに1度は感染する。感染しても約9割の人は免疫力で自然治癒するが、約1割が持続感染し、数年の前がん病変を経て子宮頸がんを発症する。
子宮家がん検診は、がん細胞だけでなく、HPV感染や前がん病変も発見可能のため、積極的に受診しよう。