2018年11月11日
最も死亡数が多い肺がんについて、秋田県医師会の中山勝敏先生に伺った。
肺がんは気管・気管支・肺胞に発生する悪性腫瘍の事だ。進行すると周りの組織を破壊し、血液やリンパの流れに乗って他の臓器に転移する。
日本で1年間に肺がんに罹患する人は、男女合計で約11万3,000人にのぼり、がんの部位別罹患数第3位だ。一方で、死亡者数は男女合計で約7万3,000人で、最も死亡率が高いがんといえる。罹患者数、死亡者数ともに男性の方が多い。
肺がんは肺細胞の遺伝子に傷がつくことで発生するが、最大の原因としてタバコがあげられる。タバコにより肺がんに罹るリスクは、喫煙者は非喫煙者の約4.5倍も高くなる。喫煙している機関や本数が多くなるほどリスクも増加し、一方で禁煙を続けるほどリスクは低下する。また、受動喫煙によっても罹患リスクは1.3倍に増加する。非喫煙者であっても油断はできないため、タバコを吸う、吸わないにかかわらず、検診を受診する事が大切だ。