2018年10月28日
大腸がん検診の治療について、秋田県医師会の俵屋伸先生に伺った。
大腸がん検診で要精査の判定が出たら、肛門から内視鏡を挿入し大腸を隅々まで観察する全大腸内視鏡検査を行う。治療は内視鏡、外科手術、抗がん剤、放射線が主なものだ。この中から病変部位、進行度、年齢、全身の状態、合併症の有無などを考慮してどれを選択するか決定するが、早期の場合体への負担が少ない内視鏡治療を行える事が多い。内視鏡によって内部から病変のみを切除するため、外来や数日間の入院で済み、他の治療法よりもメリットが大きい。また、2cm以上の早期大腸がんに対し、一括切除が可能な内視鏡的粘膜下層剥離術が保険の適用となったため、県内の多くの総合病院で施術が可能になった。早期治療のためにも、定期的に検診を受診しよう。