2011年01月23日
子宮頸がんは前がん病変のうちに発見が可能ながんで、予防ワクチンがあるのも大きな特徴です。秋田県医師会の吉岡知巳先生にお話を伺いました。
(4回シリーズの4回目)
サーバリックスという子宮頸がん予防ワクチンがあります。これは性交経験のない10歳から14歳の女子に3回筋肉注射をします。性交経験のある方ですと効果は落ちてしまいますが、45歳まで接種が可能です。
このワクチンは約15種類あるといわれている発がん性パピロマウィルスのうち16型と18型だけに有効なので、日本での有効率は60~70%といわれています。費用が3回で約5万円と高額なので、公費補助が不可欠ではないかと思います。
ワクチンを接種することでがんの発生率を低め、しかもがん検診を受診することが子宮を守るために大切だと思います。
発がん性パピロマウィルスの感染で、女性であれば誰でも発症する可能性のある子宮頸がん。積極的ながん検診の受診と、予防ワクチン接種で、がんで死亡するリスクに立ち向かっていきましょう。