2018年09月16日
罹患数第1位の胃がんについて、消化器内科医の松橋保先生にうかがった。
胃がんは、胃の粘膜から発症する悪性腫瘍の事である。良性ではポリープ、悪性ではがんと呼ぶ。発生要因はヘリコバクター・ピロリ菌という胃に生息する細菌だ。免疫力の弱い幼少期に感染しやすく、慢性萎縮性胃炎を引き起こし胃がんの原因となる。
現在はピロリ菌の除菌治療が認められている。抗生物質2種類と、胃酸を抑える薬を1週間内服する。約7~8割が除菌に成功していて、1回目に失敗しても2回目に抗生物質の内容を変え再度行う事で9割以上が除菌に成功している。
胃がんの発見には、症状がなくても検診を受診する事が重要だ。早期がんの状態では無症状のため、定期的に検診を受診するようにしてほしい。