Vol. 412回 前立腺がんの治療法

2018年09月02日

前立腺がんの治療法について、秋田県医師会の成田伸太郎先生に伺った。
早期の前立腺では手術療法や放射線療法を、進行がんの場合は男性ホルモンを遮断する内分泌療法や化学療法を行う事が多い。
手術治療とは病変ごと前立腺を切除する方法で、これまでは下腹部を切開して行う開腹手術が主だったが、最近ではお腹に小さな穴を数か所あけて行う腹腔鏡下前立腺摘除術なども行われている。
放射線治療は、体の外から患部に放射線をあてるものと、前立腺の中に放射性物質を埋め込み時間をかけて照射する内照射療法がある。
このほか、男性ホルモンの分泌を抑えがん細胞の増殖を抑制する内分泌療法、抗がん剤による化学療法がある。
患者の状態とがんの進行具合で最も効果的な治療は変わる。体や病変の状態を加味して医師を相談し決める事が大切だ。