2018年08月19日
男性特有のがんで増加傾向にある前立腺がんについて、秋田県医師会の成田伸太郎先生に伺った。
前立腺は膀胱の出口で、尿道の周囲にあるクルミ大の臓器である。精液を作ったり排尿をコントロールする働きがあるが、その前立腺に発生する悪性腫瘍が前立腺がんで、日本人の男性のかかるがんで一番多く増加傾向にある。
高齢者に多いがんではあるが、50歳代から急激に増加するため、50歳を過ぎたら気を付ける必要がある。危険因子は高齢化や食事の欧米化、家族に罹患歴があるなどの家族歴が挙げられる。これらの危険因子がなくても発症する可能性はあるため、男性全員が注意しなければならない。
完治を目指すためには早期発見が重要である。そのために重要なのが前立腺がん検診の「PSA検査」だ。PSA検査は血液検査で行う簡単なものだ。50歳を過ぎた男性は定期的に検診を受診しよう。