vol.41 子宮頸がん検診

2011年01月16日

近年、若い世代での増加が目立つ子宮頸がん。前がん病変のうちに早期発見早期治療することにより治癒の可能性も高くなります。秋田県医師会の吉岡知巳先生にお話を伺いました。
(4回シリーズの3回目)
世界の先進国の中でも残念ながら日本の子宮がん検診の受診率は低い方です。秋田県の受診率は全国的にも高い方なのですが、がんが増えている20代30代の受診率は低くて、年配のリピーターの方が受診率を引き上げています。リピーターの方から異常が見つかることは少なくて、初めて受ける若い方から異常が見つかることが多いので、若い人ほど検診を受けてほしいと思います。
厚労省は2年に一度の受診を推奨していますが、これは受診率の高い諸外国に倣っていますので、受診率の低い日本では毎年受けていただく方がいいと思います。
進んだがんでは子宮を全部取らなければなりませんが、検診で見つかるような早期の病変ですと、子宮の入り口だけを切り取る円錐切除という手術でほぼ100%治ります。
子宮を取らなくて済むので、手術後の妊娠や分娩も大体普通と同じと思っていただいて構いません。これも検診を受けるメリットの一つです。