Vol. 406回 知りたい!乳がん検診

2018年07月22日

女性に最も多い乳がんについて、秋田県医師会の伊藤亜樹先生に伺った。
乳がんの多くはがん細胞の塊である「しこり」で見つかる。悪性のため、放置すると転移により命に関わる可能性もある。危険因子としては肥満、アルコール、喫煙、運動不足、糖尿病があげられる。リスクを低下させるためには、禁煙、食生活の改善、適正体重の維持、適度な運動、節度を持った飲酒をこころがける事が大切で、これらを実践する事により、がんリスクを4割減らす事ができる。
一生のうちに乳がんにかかる人は女性の11人に1人である。以前は20人に1人と言われていたため、増加傾向にある事がわかる。秋田県では年間700~800人が乳がんに罹患している。
乳がんへの罹患を完全に防ぐ事はできなくても、リスクを下げる事はできる。がんになりにくい生活を心がけたい。また、早期発見。早期治療で治る見込みがかなり高まる。40歳を過ぎたら無症状でも検診を受診しよう。