Vol. 404回 子宮頸がんの治療

2018年07月08日

子宮頸がんの治療法について、秋田県医師会の工藤香里先生に伺った。
子宮頸がんは初期の段階ではほとんど症状がない。進行すると不正性器出血やおりものの増加といった症状が現れるが、症状が長く続くとは限らず、受診の機会を逃してしまう可能性もある。症状が出にくいがんのため、検診の受診が重要だ。
子宮頸がん検診では、ブラシやヘラなどで子宮の細胞を採取し顕微鏡で検査する細胞診が行われる。痛みもなく、数分で終わる検査のため、自覚症状がでる前から検診を受けてほしい。
治療法は進行度により変わる。初期の場合は病変部分のみを円錐状に切除するのみで済むため、子宮を残す事ができ、その後の妊娠も可能だ。進行している場合は子宮やリンパ節を切除する手術、放射線、化学療法などが適用される事もある。
子宮頸がんは若い世代の女性に罹患が多いため、治療後の妊娠、出産を希望する人も多い。早期発見により、その可能性を残した治療方法を選択する事ができるため、ぜひ検診を受診しよう。