Vol. 403回 子宮頸がんの特徴

2018年07月01日

子宮頸がんの特徴について、秋田県医師会の工藤香里先生に伺った。
子宮頸がんの発生要因はHPV(ヒトパピローマウイルス)で、性交渉により接触感染する。大きな特徴は「若い年代で発症する」という点で、20~30歳代の女性においては、全てのがんの中で発症率1位で、ここ10年で罹患者数は4倍に増えている。
子宮頸がんは初期の段階ではほとんど症状がない。進行すると不正性器出血やおりものの増加といった症状が現れるが、症状が長く続くとは限らず、受診の機会を逃してしまう可能性もある。症状が出にくいがんのため、検診の受診が重要だ。
子宮頸がん検診では、ブラシやヘラなどで子宮の細胞を採取し顕微鏡で検査する細胞診が行われる。痛みもなく、数分で終わる検査のため、自覚症状がでる前から検診を受けてほしい。