2018年06月24日
若い女性の中で増加傾向にある子宮頸がんについて、秋田県医師会の工藤香里先生に伺った。
子宮には場所により2つのがんが発生する。子宮の奥に発生するのが子宮体がんで、入口付近に発生するのが子宮頸がんだ。また、子宮体がんは閉経後に発生しやすいのに対し、子宮頸がんは若い人に発生しやすいという違いもある。
子宮頸がんの原因は、そのほとんどがHPV(ヒトパピローマウイルス)で、性交渉によって接触感染する。皮膚などに存在するウイルスで100種類ほどあるが、このうち約15種類が子宮頸がんなどになるハイリスク型HPVと呼ばれる。HPVに感染しても自然治癒する場合がほとんどで、ハイリスク型HPVに感染した人の仲で子宮頸がんを発症する確率は0.1~0.3%である。
子宮頸がんを発見するためには、HPVへの感染を検診によって確認する事が必要だ。積極的に検診を受けてほしい。