2018年06月17日
肺がんの現状について、秋田県医師会の中麻衣子先生に伺った。
肺がんの罹患者数は1000人を超えている。死亡率は74.4%で、昨年だけで死亡者数は約800人にもなる。
県内の肺がん検診受診者数は約12万人である。自治体が実施する検診受診率は約24%程度で、国が目標とする検診受診率50%にはまだまだ届かない数値である。
肺がんは40歳ごろから罹患者が増え、70歳代でピークを迎える。退職後に増加がみられるため、定年後も定期的に検診を受診する事が大切だ。
肺がん罹患者の中で、根治手術を受けられる割合は秋田県では約3割にとどまっている。検診により発見された肺がんの約半分は早期がんで、根治を目指す手術が可能である。タバコを吸わない人も肺がんに罹る可能性がある事から、タバコを吸う、吸わないに関わらず定期的に検診を受診する事が大切だ。