vol.40 子宮頸がんの特徴

2011年01月09日

近年、若い世代での増加が目立つ子宮頸がん。発がん性パピロマウィルスの感染により女性であれば誰でも発症する可能性のある子宮頸がんの特徴について、秋田県医師会の吉岡知巳先生にお話を伺いました。
(4回シリーズの2回目)
子宮頸がんを患いますと不正出血がみられます。典型的には性交後の不正出血です。完治できるような早期がんではこのような症状が全くありませんので、検診を受けなければ見つけることができません。
発がん性パピロマウィルスの感染が原因といわれています。感染しても90%以上は自然に消滅しますが、感染が持続すると異形成と呼ばれる前がん病変に変化します。この段階で見つかれば完全に治すことができます。
検診は子宮の細胞をヘラでとって顕微鏡で調べます。痛みもほとんどなく、時間も1分もかかりません。症状がなくても定期的に子宮がん検診を受けることをお勧めします。また心配な症状があるときは、放っておかないで早めに産婦人科で受診することが大切です。