2018年05月27日
最も死亡数が多い肺がんについて、秋田県医師会の中麻衣子先生に伺った。
肺がんとは肺にできる悪性腫瘍の事で、死亡数が最も多いがんである。大きくわけて、抗がん剤が効きやすいものの増殖が速く転移しやすい小細胞肺がんと、早期発見で手術が可能な非小細胞肺がんの2種類がある。
肺がんの最も大きな危険因子はタバコだ。喫煙者は非喫煙者と比べ、男性で約4.5倍、女性で約4.2倍、肺がんに罹患するリスクが高まる。また、喫煙者だけでなく、周りにいる人にも影響を与える受動喫煙も問題である。自分がタバコを吸わなくても夫が喫煙者の間合い、肺がんリスクが約2倍に増えるというデータもある。
この他にも放射線、大気汚染、アスベストなどの危険因子があり、タバコを吸わないからといって肺がんに罹らないわけではない。タバコを吸わない人も、検診を受診する事が必要だ。