Vol. 396回 大腸がんの治療

2018年05月13日

男女ともに罹患数の多く増加傾向にある大腸がんについて、秋田県医師会の飯塚政弘先生に伺った。
1次検診で要精査が出た場合は、必ず精密検査を受診してほしい。精密検査は大腸内視鏡検査と注腸造影検査が行われる。大腸内視鏡検査は下剤で腸内をからっぽにし、肛門から内視鏡を挿入して大腸を観察するものだが、機器の進歩や技術の向上により、以前よりも苦痛は少なくなっている。
大腸がんは早期発見できた場合、内視鏡で切除する事が可能だ。内視鏡での治療が難し、い場合は外科的手術が行われる。がんの発生場所や進行度によってはお腹に数ヵ所小さな穴を開け、腹腔教で内部を見ながら手術器具を挿入して行う腹腔教手術を行う事が出来、これは体への負担が少なく、入院期間も短く済むメリットがある。手術で切除しきれない場合や多臓器への転移がみられる場合には、化学療法や放射線治療が行われる。
早期発見できれば簡単な治療法を選ぶ事が出来、身体的・精神的・経済的な負担や、治療に費やす時間も少なく済むため、定期的に検診を受診しよう。