2018年04月08日
罹患数第2位の胃がんと、その発症原因であるピロリ菌について、秋田県医師会の村田雅彦先生に伺った。
ピロリ菌は、免疫力の弱い幼少期に衛生状態の良くない環境で感染しやすい細菌である。慢性萎縮性胃炎を引き起こし、これにより胃がんの発症率が高まる。胃がんを予防するには、早期にこのピロリ菌を除去する事が重要だ。抗生物質と胃酸を抑える薬を1週間内服する方法が用いられる。
胃がん検診は、40~50歳以上が対象で、1~2年に1度、バリウムと発泡剤を飲んでX線検査を行う。8枚ほどのレントゲン写真を撮影する、数分で終わる簡単な検査だ。この検診を受診する事で、男性では約6割、女性では約5割の胃がん死亡者を減らす事ができる。無症状で検診を受診し発見される胃がんの約7割は早期がんであるのに対し、症状が出てから発見される早期がんは3割以下である。早期発見、早期治療のため、症状がなくても定期的に検診を受診しよう。