2018年04月01日
罹患数第2位の胃がんについて、秋田県医師会の村田雅彦先生に伺った。
食べ物を1度蓄え、消化しやすくする臓器「胃」。この胃の粘膜に発生する悪性腫瘍を胃がんといい、進行すると出血したり、胃に穴が開いたりする。転移により、命に関わる危険性もある。
胃がんの95%以上は、ヘリコバクター・ピロリ菌への感染が原因である。ピロリ菌は胃に生息する細菌で、免疫力の弱い幼少期に感染しやすい。感染すると慢性萎縮性胃炎を引き起こし、胃がんの原因となる。胃がんはこのピロリ菌を早期に除去する事で、発生の予防が期待できる。除菌治療は、抗生物質と胃酸を抑える薬を1週間内服する方法が用いられる。慢性萎縮性胃炎を発症しているピロリ菌感染者に対し、5年前から除菌治療が保険適用となった。
がんから身を守るためには、早期発見する事が重要だ。早期発見のためにも、検診を受診しよう。