2018年02月04日
女性の11人に1人が罹ると言われ増加傾向の乳がんの治療法について、乳腺内分泌外科医の高橋絵梨子先生に伺った。
乳がんの症状として最も多いのがしこりで、その他にも皮膚のくぼみ、乳房のくぼみ・ただれ、血液が混じった分泌物としったものが現れる。いずれの症状も痛みを伴う事が少ないのも特徴の1つだ。
乳がんの治療法は大きく分けて局所療法と全身療法の2種類ある。局所療法には手術療法と放射線療法、全身療法には抗がん剤療法、分指標的療法、内分泌療法にわかれる。これらを患者の状態に応じて組み合わせ、個別の治療法で完治を目指す。一方、転移・再発の治療は、QOL(生活の質)を保ちつつ延命することを目的に、がんの進行を抑え症状を緩和する治療が行われる。秋田県ではウィッグや乳房補正器具購入の助成金事業が始まっている。詳しくは各地自体に問い合わせてほしい。
乳がんを早期発見・早期治療できると、乳房を温存した手術や乳房再建を選択できる可能性、全身治療をせず局所療法のみで根治できる可能性、乳がんで命を落とさなくて済む可能性がある。検診対象年齢の方は2年に1度の検診をきちんと受診しよう。